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肥前びーどろ

肥前びーどろとは

肥前びーどろは佐賀市の重要無形文化財に指定されている手作りガラス食器の伝統工芸です。
江戸末期から続く160年以上の技術を受け継ぎ、今では珍しくなってきた
宙吹き技術の一つ「ジャッパ吹き」と呼ばれる製法を用いて一つ一つ作られています。
型を一切用いずに作るガラスの艶は他にない風合いを持っており、
また長い年月をかけて作り出した色合いも特長の一つとなっています。
2本の硝子棹を使って作るレトロなガラスの燗瓶や、素朴だけど味わいのあるコップ類。
そして品のある盃にオシャレなグラスなど様々なガラス製品を取り揃えました。
ご自宅用をはじめ、プレゼントや内祝など各種ご贈答にも最適です。

肥前びーどろの歴史

佐賀藩精煉方絵図
佐賀(鍋島)藩10代藩主鍋島直正公が、嘉永五年(1852)多布施川のほとりに精煉方(今で言う理化学研究所)を設置したことが始まりと言われています。精煉方は、もともと生活必需品(金魚鉢・薬瓶・銘酒瓶など)や、学術研究所のために必要な道具を作った場所で、当時では珍しいガラス窯が築かれ、主に科学実験のためのビーカーやフラスコが作られました。
その後、開国・明治維新に入りランプや食器を作るようになっていた精煉方は、精煉所という民間会社となり、そこから明治36年に独立した副島源一郎が副島硝子工業を創業。
現在では肥前びーどろを製造する唯一の工房となりました。

肥前びーどろの特徴

佐賀藩精煉方絵図
肥前びーどろの最大の特徴は、「肥前かんびん」や「長崎ちろり」などの口のある商品を製作する際に用いる宙吹き(ちゅうぶき)技法の一つである「ジャッパン吹き」にあります。型を用いず息を吹き込んで宙空で成形する宙吹きは最も一般的な技法ですが、ジャッパン吹きは鉄の吹き竿の代わりにガラスの友竿(ともざお)を使うことによって、空気以外のものに触れることがないため、よりなめらかな肌合いに仕上がることから、高品位のガラス器として珍重されています。
しかし歳月の流れの中でジャッパン吹きの技法も機械化の波ののまれその姿を消しつつあります。現在その伝統を受け継ぐのは、「肥前びーどろ」のみとなりました。「肥前びーどろ」は、今なお江戸末期からの伝統を守り続けています。

肥前びーどろ 製品